先週はクリスマスでしたが、皆さんはどんなプレゼントを選びましたか??
私は、リーデル社が作る「ヴィノム ピノノワール」というワイングラスを、自分にプレゼントしました。笑
「ピノノワール」というのは、主に赤ワインに使用されるぶどう品種の1つですが、このグラスは、中央部が膨らんでおり、ピノノワールで作られた赤ワインの豊かな香りを最大限発揮させる目的で設計がされています。
今まで赤ワインを飲む時は、少し大ぶりの一般的な形状のグラスを共通で使用していましたが、今回満を持して、ピノノワール用グラスの購入に至りました。
ここで、なぜグラスが専用に設計されるほど特別な品種なのか?、どうして貴重な食器収納スペースを無駄にして、たかが1種類のぶどう品種用のグラスを買う必要があるのか?、と思う方もいるかもしれません。笑
今回は、前半で、ピノノワールで作られたワインはどうして特別なのか、後半で、今回買ったワイングラスの概要と感想について書きますので、興味がある方は読んでみて下さい^^
「ピノノワール」はどうして特別なのか?
まずピノノワールについて基本的なことですが、
・熟成度の低いうちはラズベリーやイチゴのような甘酸っぱい香りだが、熟成が進むと土やトリュフといった複雑な香りを帯びる。
・味わいはワインの製造方法や、ぶどうが育つ土地や気候条件(テロワールと呼ばれる)に大きく影響を受ける。様々な品種のぶどうをブレンドして作られるワインもあるが、ピノノワールは単一でワインが作られることが多く、それでも多種多様な味わいが生まれる。
といった特徴があります。そんな、ピノノワールの魅力を語る1文を下記に引用。
『ヴァニティ・フェア』誌のジョエル・フライシュマンは、ピノ・ノワールのワインを評して「ワインのなかで最もロマンティックであり、きわめて官能的な芳香、とてもゆったりとして魅惑的なエッジ (液体の縁の部分) 、そして非常に活き活きとした力強さをもつため、あたかも恋に落ちたかのように、体を流れる血は熱くなり、魂は恥ずかしいくらいに詩的な輝きを放つ」と述べている。
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB)
とてもアルコール飲料に向けたコメントとは思えないほどの官能ぶり。笑 しかし、自分ではとても思いつかない表現ですが、「あー、分かるー」と思わせてしまうのがピノノワールのすごいところです。
また、ピノノワール は、フランスのブルゴーニュ地方が最も代表的な産地です。
道を1本へだてた畑のぶどうのワインが、全く異なる味わいになるというのは有名な話。それほど、作られる環境に影響を受ける複雑なぶどうで、かの有名なワイン漫画「神の雫」では下記のように語られています。
時には人を死に追いやるほどに 複雑で謎に満ちていて そして何よりも計り知れない魅力に溢れている
(引用元:「神の雫 32巻(作:亜樹直)」p.58 藤枝さんの一言)
またすごい表現が出てきました。笑 死に追いやるって。。。
しかし、人を狂わせているのは間違いないワインで、数多くの人が至高のブルゴーニュのピノノワールを求めた結果、一部のワインの値段は高騰しています。
その代表で、名前を聞いたことがある方も多いと思われるのは「ロマネ・コンティ」。興味本位で、いつも私が利用しているアフィリエイトサイトを調べてみると、、、ありました!
危険ですので、絶対に間違えて買わないでください。
(もちろん買っていただいてもよいですが。笑)
![]() |
1945年DRC ロマネコンティ 3リットルボトル[1945]DRCロマネコンティ/DRC Romanee Conti【ジェロボアム3000ml】 価格:330,000,000円 |
。。。一瞬値段が読めませんでした。「3億」です。狂ってますよね。
インパクトのため最も異常なものを持ってきましたが、一本100万などは普通で、プレミアムビンテージ(上記は終戦年)は、さらに値段が上がっていきます。
一般的に「ブルゴーニュ産」→「ブルゴーニュの●●村」→「ブルゴーニュの●●村の▲▲畑」と、生産地が限定されるほど高価になり、異常な高額になるのは畑まで限定されたもので、単にブルゴーニュ産であれば1,000円台程度から存在します。
しかし、安価で美味しいブルゴーニュのピノノワールは探すのが難しいので、アメリカのカリフォルニア州やオレゴン州、ニュージーランドなどが、安価で美味しく、飲みやすいものが多く、日常ワインとしてはおすすめです。
リーデル「ヴィノム ピノノワール」のワイングラス
「リーデル」は、1756年にオーストリアで開業した、歴史あるワイングラスメーカーで、世界で初めてブドウ品種ごとに理想的なワイングラス形状を開発したことで有名です。
今回購入した、「ヴィノム」シリーズは、開発当時は手作業で行っていたグラスの生産を機械化したワイングラスで、機能性を保ったまま低価格化が行われています。
そのほか、装飾が一切ないためワインの色合いなどを純粋に感じることができ、また、飲み口がとても薄いためワインの口当たりをダイレクトに楽しめるのが特徴。
そして、薄いグラスにも関わらず、とても軽くて頑丈で、少しぶつけたくらいでは割れません。(当然、倒したり落としたりすると割れます^^;)
ワインを注ぐと上のような感じ。ブルゴーニュ産の2,000円台のピノノワールですが、グラスを変えると本当にいつもより香りが膨らみ、高級なワインを飲んでいる気分になります。笑
リーデルの中では安いグラスとはいえ、一脚4,000円ほどとやや高いですが、高価なワインが多く存在するピノノワールを飲むためには、むしろ最高のパフォーマンスを発揮するグラスでないと勿体ないという考えになり、今回購入に至りました。
2,000円台のピノノワールでも、2本ほど買えばもとは取れる(?笑)ので、ピノノワール好きの方には是非おすすめしたいワイングラスです。
![]() |
リーデル ヴィノム ワイングラス 6416/07 ピノ・ノワール(ブルゴーニュ) RIEDEL1脚専用箱入り【正規品】 価格:4,400円 |
まとめ
今回は、ピノノワールというブドウ品種と、それを飲むためのグラスについて書きました。ブルゴーニュピノノワールの高価さは、書いている私も怖くなったため、ピノノワールにははまり過ぎないよう気を付けたいと思いました^^;